ミタメガ健康研究所

”健・美・豊”を追求し、実践している健美法スペシャリストである管理人自らの体験をもとに、ダイエット、アンチエイジングなどに関する正しい健康情報をお伝えしていきます。

ジョギングダイエットで13kgの減量に成功も、カラダにトラブルが次々発生。(後編)

ジョギングが日課となり、1年で13kgのジョギングダイエットに成功。やがて距離やタイムも伸びて、ジョギングというよりランニングに近い状態になっていきました。そして、走ることで気分が高揚するランナーズハイになり、走れない日があると苦痛を感じるまでになっていったのです。


【あれ?右ひざに痛みが】

しかし、走る距離と速度がアップしたことで、ひざへの負担が増えていきました。走り始めて1年が経った頃、時々右ひざに違和感(=ピリッと軽い痛み)を感じるようになったのです。でも、ジョギング中は痛みを感じなかったので、一時的なものだろうと思い、あまり気にすることなく、相変わらず毎日走り続けていました。


それから2ヶ月程経った頃、右ひざの痛みが大きくなり、とうとう走ることができなくなってしまったのです。近くの総合病院で診てもらったら、有痛性分裂膝蓋骨(ゆうつうせいぶんれつしつがいこつ)といって、なんと!ひざのお皿が2つに分裂していました。分裂の原因は先天的なものもあるそうですが、ジョギングによってひざへの負荷が長期に加わり、骨に分裂がある弱い右ひざに痛みが出てきたとのことでした。

最近はランニングがブームになっていますが、私のようにひざに問題がなくても、走りすぎによってひざの痛みを覚える人は、実はたくさんいます。腰を痛める人も多くいます。ジョギングダイエットをする場合は、ひざ痛や腰痛には、絶対気を付けないといけないのです。

私の場合、走るのをやめてもなかなかひざの痛みは取れず、階段の昇降は手すりをつかまないとできない状態が、その後半年間も続いてしまいました。


【目がかすむ】

それから、なぜか時々目がかすんだり、ぼやけたりする症状がでました。はじめは目の疲労かと思っていましたが、実は栄養不足の影響だったのです。走ることでビタミンやミネラルを大量に消費するため、それを補う食事をする必要があったのですが、この時はとにかく痩せることだけを考えていたので、食事は結構いい加減でした。

当時はまだサプリメントが一般的ではなかったので、野菜や果物を含め、栄養バランスを考えてしっかりと食事を摂らなければいけなかったのに、
つい手軽さでインスタント食品やジャンクフードなど栄養に偏りがあるものをしょっちゅう食べていたことも問題でした。


【肌がかさかさに】

肌がかさかさになりました。もちろんこれも栄養不足のせいです。


冷え性

冬場は手足に冷えを感じるようになりました。右ひざは特に冷えるので、唐辛子入り湿布薬を貼って、さらにその上からサポーターで冷えないようにしていました。使い捨てカイロも手放せませんでした。


【しわや白髪が増えた】

ダイエット後からしばらく経った頃、しわや白髪が急に増えました。急激なダイエットは老化を早める原因となることを実感しました。


【体毛が薄くなった】

ひげの伸び方が遅くなり、すね毛が薄くなりました。


【急激なダイエット、長期間のダイエットは老化を早めてしまう!】

このようなカラダの変調が出ても、当時の私は、右ひざの痛み以外はダイエットの影響だとは考えもしませんでした。30代も後半になり、中年域にさしかかったための加齢現象だと気楽に考えていたのです。

そのため、ひざの痛みによりジョギングはできなくなったので、ウォーキングに切り替えはしたものの、食事は少食を心がけ、緩やかなダイエットをその後何年も続けていました。とにかく運動をして、太らなければ健康なんだと安易に考えていたのです。

でも結果的にこのダイエットが、老化を早めて、実は不健康になっていたことに気づいたのは、40代後半になって、生理学、栄養学を本格的に学び、本当に栄養バランスのよい食生活を実践してからです。

 

【ダイエットが老化を早める理由】

なぜ、ダイエットが老化を早めることになるのかわかりますか?

それは、栄養不足(カロリー不足ではありません)になるからです。栄養不足になると、カラダの構成要素である細胞の新陳代謝やコラーゲン、ホルモンなどの生成がうまくいかなくなります。

例えば、コラーゲンはたんぱく質の一種で、カラダの皮膚や筋肉・内臓・骨・関節・目・髪等あらゆる全身の組織に含まれており、それらの細胞をつなぎとめる働きをしています。このコラーゲンの生成がうまくいかなくなると、肌のハリ、つやが失われ、しわが増えたりします。コラーゲンは骨にも含まれているので、骨が脆くなったりします。コラーゲン生成は40代から急激に衰えるので、40代以上でのダイエットは老化が特に進みやすいのです。

ホルモンも同じです。例えば性ホルモン(テストステロン、エストロゲン)の分泌は40代から急速に低下します。その上にダイエットなどで栄養不足になると、さらに分泌量が減って、男性は体毛が薄くなったり、EDを発症したりします。女性の場合は更年期障害が早く出てくるようになります。

また運動のし過ぎは、体内で活性酸素を過剰に増やし、細胞レベルでも酸化や老化を引き起こす原因になるのです。

このように、急激なダイエット、長期間のダイエットは老化を進行させてしまいます!


多くの人は体重が減ればダイエット成功だと思っています。メタボから脱却できて、健康になったと信じています。でも体内では密かに、そして確実に老化が進行しています。それが40、50代という年齢と重なると、自然な老化現象だと勘違いして、受け入れてしまうのです。そしてさらに、リバウンドしないようにと、更なるダイエットを継続してしまいます。

特にファスティング(断食)や一日1食といった少食法、マクロビ、ローフードなどの食事制限によるダイエットを長期間続けることは、とても危険です。
生理がなくなったり、摂食障害になってしまう事例がたくさんあります。スリムになっても、カラダの内部がガタガタ、美しさも失ってしまうのです。


次回は食事制限によるダイエットの問題点について、さらに書いてみたいと思います。